物書きの怖い事。白紙の原稿に向かう時の恐怖
こんにちは。夜永ハルです。
毎日たくさんの方に記事を読んでいただけて、本当にうれしい限りです。
ありがとうございます。
昨日の記事は、私の脚本勉強をしているうえでのアウトプットでした。
本で読んだだけでは、なかなか身にならない物で、読んだことを自分なりに理解して、解釈したことをここに綴りました。
昨日紹介した脚本術の本。
映画を書くためにあなたがしなくてはならないこと
シド・フィールドの脚本術
では、脚本を書く上での準備の所まで読んでいます。
それは、発端、中盤、結末を決めておく。
物語をさらに展開させるための事件
プロットポイントを決めておく。
キャラクターの設定
等々です。
これは、今まで、本当になんとなく決めていました。
物語の設定。
こういう話が書きたいなぁ。というアイディアからスタートし、
そこから、そのアイディアに沿ったキャラクターを作っていき、
そこから、原稿に向かっていました。
今までの自分なりの書き方では、基本の3幕
プロットポイント
が足りません。
キャラクターの設定も、その本に書かれていたことのほんの一部しか決めていませんでした。
そのキャラの過去や
家族構成
人間関係
他にもいろいろ欠けていました。
この書き方では、書いている手が止まるに決まっていますね。
そのたびに、先を書くために必要な、主にキャラクター設定を練り直したりしていました。
脚本に書き方などなく、自分の思うままに書き進める。それが、創作性、ひいてはオリジナリティに繋がると信じていました。
しかし、どんなことにも基礎があります。
シド・フィールドは、本の中で脚本の事をこう述べていました。
脚本とは、服作りと同じである。
ジャケットなら、ジャケットの基本の型紙があり、パンツならパンツの基本の型紙がある。
しかし、それで作った物がすべてまったく同じものにはなりえない。
素材が違う。縫製が違う。ポケットの位置を変えてみたり。
そういう、違いがオリジナリティを生む。
私は、一時期服飾の勉強もしていました。
ファッションデザイナーの勉強です。
私にとっては、この説明は驚くほどすんなり自分の中に入ってきました。
その通りではないでしょうか。
創る原型は皆同じなのに、それぞれのブランドによって、全く違う個性を生んでいます。
だからこそ、ブランドというものを確立させていたんだと。
それは、脚本も同じなのだ。
脚本の基本の構成はほとんど同じ。
3幕構成しかり、起承転結しかり、序破急しかり。
しかし、それぞれアイディアが違います。
想像したキャラクターも違い、
そもそも、ファンタジーなので世界自体が違う事もあります。
何を悩んでいたんでしょう。変なプライドで、今もっている知識のみで書こうとし、結果的に書けなくなる。
私は、この本に出合ってよかったと本当に思います。
現在、私は、本で読んだ知識を使い、新しい物語を考えています。
最初に決めることが想像より膨大で、いまだに原稿には取り掛かれていません。
ですが、前回に比べて、物語を作る恐怖というものはあまり感じなくなりました。
まだまだ、新作への道のりは長そうですが、いつか、この場で発表できることを楽しみにしています。
それじゃ、また。